三つの顔を持つ

住友化学 [4005] 東証1部 時価:442円

米雇用は46万人減。市場予想を大幅に下回った。300万人の雇用創出を打ち出しているオバマ政権には打撃であり、頭を痛めているに違いない。NY株は200ドルを超える急反落。厳しい週末となりそうだ。このなかで日経トップ記事は「太陽電池 新素材で安く」の見出しで鉄鋼・化学大手が相次いで太陽電池向け新素材に参入するという内容だ。素材メーカーの支援で太陽電池の新技術開発が加速すれば、発電コストを現在の約半分の家庭用電力並みに下げるという政府の目標に近づくと結んでいる。開発企業が紹介されているなかで目を引いたのが住友化学。住友化学は樹脂基板に使う軽量で折り曲げ可能な太陽電池材を開発している。このように、総合化学メーカーの住友化学は太陽電池分野においても新素材の開発を進めている。この意味はかなり大きい。同社はサウジで「ラービグプロジェクト」の稼動が始まったばかり。また、石化製品は中国需要の盛り上がりでフル生産状態にあるという。一方、住友化学はわが国最大の農薬メーカーでもある。このように住友化学は、食糧問題で「農薬」、サウジで「石油」、さらに太陽電池材料で「太陽電池」の三つの顔を持つことになる。即、株価上昇は難しいかも知れないが、成長分野においていずれも高い実績を持つようになれば、「内外の機関投資家は見逃すはずはなく」(市場筋)、相場形成の核銘柄へ成長する可能性があると考える。押しを確り買いたい。