電池材料へ本格参入

日本化学 [4092] 東証1部 時価:264円

260円台を回復。売買高の増加傾向から判断して株価は昨年7月以来の300円へ乗せ、さらに397円の同6月高値(397円)へ迫る公算が出てきた。リン酸、シリカ、バリウムなど無機化学品の総合ケーカーメーカーの日本化学は次世代の成長分野である電子セラミックス材料やリチウムイオン電池用正極材を本格的に拡大する方針だ。この分野の売上高は「前期末で約20億円規模」(会社側)だが、リチウムイオン正極材への本格進出を図るために工場を増設した。手掛けるのは、リチウムイオン二次電池正極材(コバルト酸リチウム)、電解質の材料の塩化燐・高純度炭酸リチウム、電解液の難燃剤として使用されるホスフィン誘導体などで「現在、電気自動車対応として三次元系の正極材をサンプル出荷している」(同)という。10年3月期は好採算の電材が大きく落ち込むが、9年3月期第4四半期を底に回復傾向にある。エレクトロニクス業界の在庫調整一巡によるもので「今期計画はかなり保守的で会社計画は上回りそう」(いちよし経済研究所)という見方が出ていることも株価支援材料だ。株価は200円台の低位であること、さらにリチウムイオン電池関連株も当面の底を打ち、出直る方向にあることなどを考えるとこの水準は買いで300円台替わりは意外と早いと考えている。