「駄馬」が「駿馬」へ変身か

JVC・ケンウッド [6632] 東証1部 時価:71円

ビクターとケンウッドが経営統合。「負け組み」同士の統合に批判が多く、経営内容はいぜん「駄馬」から抜け出しきれていない。しかし、このところの矢継ぎ早の構造改革などからヒョッとすると「駿馬」へ変身する可能性が出てくるのかも知れない。「構造改革の内訳はディスプレイやカーOEMの事業改革で約80億円、雇用改革で約80億円、緊急対策で約50億円。グループ人員の12.8%に当たる2950人を削減する。この計画を前提に今期営業損益は95億円の黒字化を目指す。未達の公算がありとの批判を頂くが、計画は収益環境が最も厳しかった1−3月期に策定したもので計画達成にまい進しているところ」(会社側)という。業務用無線が収益の柱を形成する。「ケンウッドの業務用無線は世界で10%弱の市場シェアを誇る収益の源。今期計画でもこの事業がかなりのシェアを占める。デジタル化への移行もあり、当社の収益源として拡大を図る方針」(同)と自信のほどを表明した。実はこの会社については野村證券が「ディスプレイの構造改革をやり遂げた唯一の中堅家電」と高い評価を与えた経緯がある。しかし、株価は83円の高値をつけたあとは70円台前半へ押している。これは会社計画がやや過大という批判があったからだ。しかし、会社側は収益環境の厳しさは認めたものの、その後の構造改革が順調に進んでいることなどからかなり自信を深めているとの印象が取材を通じて受けた。なお、第1四半期の業績開示は7月下旬の予定。