最新情報と東京市場

今日入ってきた情報によれば、トヨタ自動車がハイブリッド車用電池の調達先を増やす検討に入ったという。新たな調達先として兵庫県内で電池工場を建設している三洋電機を年頭においていると見られるという。

NYダウは、格付け会社のS&Pが米銀18行を格下げしたことや、景気動向を見る上で注目されるフェディックス(FDX)の決算が予想を下回ったことなどで7ドル安と軟調な展開となった。金融株は下落、ハイテク・ディフェンシブ株が上昇を演じた。どこの世界でも同じだが、株が下がると慎重派のエコノミストたちが勢いづく。早速、「目先10%の調整の可能性あり」とするレポートが出回り始めたという。その半面で、テクニカル指標には長期の上昇相場入りを確認する指標が出てきた。直近でSP500の20日移動平均が200日移動平均を上回り、ゴールデンクロスしたことだ。07年11月にデッドクロスして以来のことである。ダウが1万4000ドルを記録して以来初のことだ。
東京市場は為替の円高進行で主力株が売られ、前場の日経平均株価は177円安の9663円で引けた。ただ、主力株は低迷したが低位の中小型株を中心とした次世代エネルギー関連株に個人を中心とした物色の流れは依然として旺盛だ。市場では過去3ヶ月にわたって続いた上昇相場が、転換点に差し掛かったのではないかという見方もあるが、グローバルな視点から見れば、過剰流動性のもとで安全資産からリスク資産への緩やかな資金シフトはまだ著についたばかりであり、今回の主力株の中休みで、日経平均株価が下げただけのことである。国内株で注目すべきことは、物色銘柄の交代運動が起きているということである。これまで市場を支えてきた主力の景気敏感株に代わって、低PBRの中小型株が出番を迎えているということだ。今後は業績の伸びているこれらの株が浮上する公算が高い。当然ながら、日経225に組み入れられていないため、日経平均株価には反応しないことになる。したがって、日経平均株価ではなく個別株を見る相場展開となることを明記すべきである。

 明智 平蔵