SQは1万円超で決着

注目された6月メジャーSQ(特別清算指数)値は、前場段階の市場推定値ながら、日経225では、1万147円65銭(166円32銭高)で決着した。「強いSQだった。日経平均1万円をオーバーしたことで、名実共に売り方の完全敗北となった。1万円以上のSQ値の決着は、『リーマン・ショック』が起きる直前の08年9月のSQ以来、9ヶ月ぶりとなる」(市場筋)。SQは、相場の読み比べに判定を下すものであり、まさに兵どもの夢のあと、という結果だが市場では日経型は1銘柄当たり300株程度という。また売り方、買い方の主体については「推定ながら、売り方の中心主体はモルガン・スタンレー(100万株)、ソシエテ(50万株)、ドイツ証券(50万株)、など。また、買い方はJPモルガン(100万株)、パリバ証券(50万株)、野村HD(50万株)などと見られる」(同)という。問題は、SQ値の決着後の相場展開だが「売り方の敗北が決まったわけだが、逆に言えば、ここまで上昇してきた強力な原動力の一つが消えることになる。しかし、投資家にとっては一つの上昇の階段をクリアしたわけで、朗報と捉える向きも出てこよう。急激に円高が進むなどの特殊要因がない限り下値の不安は乏しくなったといえる」(準大手)。
ただ、問題がないわけではない。市場での目下の話題は、1万円までの戻り局面で、公的年金の売りが出ていないという点だ。つまり08年9月に起きた『リーマン・ショック』から今年3月前半までの急落局面で大規模な買い下がりの動きを見せたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、依然として利食いを出していないということである。「市場では2週間前あたりから彼らの売りを警戒する声が出ていたが、大規模には売っていない。恐らく、7月以降、追加の経済対策に伴う大規模な国債増発が実施されるが、この時に株を売却して国債の買い資金を準備するのではないか」(同)という。
足元では株価水準の累積出来高が極端に少なくなっている真空地帯があり、少しの買いが入ることで需給的には株価上昇の発火点となる可能性が出てきている。それかあらぬか、今日の寄り前の外人動向では現物株は売り1690万株、買い3000万株と1310万株の買い越しとなっている。米欧共に買いのそろい踏みであった。

明智 平蔵