新しいスタート

日本ガイシ [5333] 東証1部 時価:1,820円

日本ガイシが1800円台へ乗せてきた。世界最高率の燃料電池を開発したと11日に同社が発表したことが好材料視されているが、新しい上昇相場へ向かったと考えている。早急に2000円台へ乗せ、昨年6月高値(2430円)へ迫る上昇を期待したい。世界最高レベルの63%の発電効率と90%の高い燃料利用率は、今後、燃料電池の急速な普及が見込まれる中で画期的であると考えるからだ。太陽光発電や風力発電の開発は石化資源が枯渇、さらにクリーンエネルギーの開発が待ったなしで求められている。しかし、太陽光発電や風力発電の拡大は、実は悩ましい問題を抱えているのだ。太陽光発電は雲がかかれば衰える。風力発電は風がやめば停止する。天候による出力変動が大きいのだ。そこで重要な役割をなすのが蓄電技術である。日本はその開発・事業化で世界をリードしており、そのトップを突っ走っているのが日本ガイシである。青森県六ヶ所村で世界初となる蓄電池併設型の風力発電所が08年5月から本格稼動している。ここで使われているのが日本ガイシの「NAS(ナス)電池」である。NAS電池はエネルギー密度が大きく、旧型の鉛地電池に比べ3倍の性能を持つ。また、日本ガイシでは今年5月に仏電力最大手EDPからNAS電池を300−400億円規模で受注し、ようやく事業拡大にメドをつけた。従って、今回、世界最高率の燃料電池開発に成功したことは大きな意義を持つ。次世代蓄電池は自動車ように注目が集まりがちである。しかし、燃料電池の潜在市場は6兆円という規模。このなかで日本ガイシは世界で一歩も二歩もリードしており、株価も当然、評価されるはずである。