FRBの利上げ観測が急浮上
- NY株式市場は軟調に推移したが、取引の終盤にノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン教授が、リセッションは今年9月までに終了するだろう、との見方を示し一時反転した。そのNYの市場参加者の間でいま、「インフレが加速し、FRBが利上げに踏み切る」という見方が急速に広がり始めている。金利先物市場動向によればFRBの今年9月の会合までにFFレートが引き上げられる確率は35%となっている。1週間前には同15%だった。
一方のシカゴ商品取引所の金利先物動向では11月までに引き上げる確率は58%。1週間前は26%だった。米国の政策金利は昨年12月に事実上のゼロ金利政策を導入している。これらの金利引き上げ観測の台頭で、昨日のNY外国為替市場ではドルが対ユーロで1週間ぶりに上昇した。米経済の回復に伴い、FRBが年末までに政策金利を引き上げるとの、これらの観測が高まったのが要因である。当然ながら、債券は景気回復の兆候を受けて売りが優勢となった。
米金利が引き上げられれば、グローバルマネーの動きにも変化が出てくることになる。新興国にリスク取りに向かった巨大マネーが、ドルに、さらには米国株に向かって逆流を起こす可能性が高まってきたといえよう。日本市場にとっても大きなプラス要因でもある。