3ケタが見えてきた

JVC・ケンウッド・HD [6632] 東証1部 時価:74円

JVC・ケンウッド・HDは70円台半ばで活発な商い。日本ビクターとケンウッドが経営統合したことによる業績の回復期待感が株価を押し上げている。「ディスプレイの構造改革をやり遂げた唯一の中堅家電」(野村)の認識がさらに高まれば、統合以来、初の3ケタの可能性が出てくる。統合後の初決算である09年3月期は、営業損益は1億円。円高や販売状況の悪化をコスト削減と収益構造改革の顕在化で吸収し黒字を確保した。10年3月期の会社計画の営業利益は95億円と大幅な収益向上を見込む。コスト削減効果を200億円、統合効果30億円に加え、前期の第4四半期から収益源の業務用無線が急回復していることが収益を押し上げる要因である。野村では会社計画は75億円を予想しているが、今後、カーエレクトロニクスが安定化すれば、12年3月期の営業利益は114億円へ増加するとして投資評価を従来のニュートラルから今回は1の強気へ引き上げている。ただ、一方で急速な経営再建は難しいとの見方も少なくはない。このことが売りを誘い、昨日発表の信用売り残高は前の週の102万9000株から303万1700株へ急増、貸借倍率は15.2倍から5.3倍へ好転した。4月高値の76円をクリアすれば、3ケタに向かう可能性が出てくる。