ドル安・金高の背景

東京株式市場は、堅調な動きを見せているが日経平均株価の心理的な壁である9500円をなかなか叩けない。「これをいつ抜けるかが最大ポイント。恐らく6月入りとなってGM問題が処理された後になるだろう」(市場筋)。
今日の大引け値で、先日発表されたMSCI指数(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の定期銘柄見直しに伴うリバランス需給が発生する。新規採用銘柄は、マクドナルド(2702)、リンナイ(5947)、GSユアサ(6674)で、除外は長谷工(1808)、NECエレ(6623)、アルプス(6770)、武富士(8564)である。大手証券の調査によればこのリバランスで、買われる金額はGSユアサ(6674)が81億円、リンナイ(5947)が57億円、マクドナルド(2702)46億円という。要注目だ。
このところ、ドルの上値が重く、金が相対的に上昇に転じている。先月末からのこの傾向は完全にドル安・金高を示現している。この理由は金融危機の後退も一因ながら、インフレ期待がその底流にあると見られる。昨日の米国でも、金価格は1トロイオンス当たり961.5ドルと、8.2ドルの上昇を見せた。金価格は2月20日に1001.8ドルの高値を付けたが、今再びこの壁を叩く気配を見せている。金関連株が注目される。

明智 平蔵