顔負けの錬金術
- 朝方発表された、日本の09年1月期〜3月期のGDP(国内総生産)速報値が、年率マイナス15・2%と戦後最悪となったが、市場では織り込み済みだったことから日経平均株価は反発する展開となった。一方、NYの話題は、米政府の「ヘッジファンド顔負けの錬金術」(金融筋)だという。ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、JPモルガンの3行が昨年10月に受けた公的資金の返済を公表した。金額で450億ドル(4兆3000億円)だが、一部は株式に転換するワラントが含まれている。問題はそのワラントの価格。現在、極めて大きく上昇しており、ゴールドマンのワラントは転換価格のプラス61%、モルガンスタンレーは3倍という。「ワラント価格の上昇は米国の投資家が、以前と違ってリスクをとろうという動きに変りつつある証拠だ。結果的に米政府は、僅か7ヶ月あまりで大きな利益を手中にした。読みきっていたとすれば大変なものだ、とからかわれている」(同)という。そのNYだが現在、注目されたVIX(不安)指数が30.24と、そろそろ20台突入寸前にまで下落している。かつて70台にまで上がり、恐怖数字とも言われた指数だが、今はその懸念が薄らいでいることを示す。NY株が底入れしたのが3月9日で今週は11週目に入った。しかし、「今回の株の急上昇について行けたのは3割の投資家に過ぎない。大半が慎重姿勢を通してきたため完全に乗り遅れた。『買いたい慎重論』がまだ続いているため、株価は逆に上昇するのではないか」(同)。