押し目買いの好機

東京市場はNY株の反落や、為替が円高に振れたことなどの要因で冴えない動きとなっている。とりわけ日経平均株価はこのところの株価急伸を受けて短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに転じた格好となっている。しかし、「上昇のトレンドは崩れてはいない。あくまでも中期反騰相場の一服の場面といえる」(市場筋)。需給的にはやや、ショートに傾き易い環境だが、金融システムの安定化、世界的な景気対策の効果も出ており仮に日経平均株価の9000円前半レベルあたりまでの調整があれば、まさに押し目買いのチャンスといえる。今週は、決算発表がピークを迎えることもあってディーラーや個人などの短期資金は決算イベントをとりにいく動きが活発化する。物色の意欲は依然として旺盛とみられる。因みに、日米主要指数の長期的調整局面下での反発は平均で34・11%であり、日程的には平均で93日となっている。これを当てはめると、9500円から10000円前後であり、6月下旬から7月ごろが高値を形成し易いと見られる。また、小沢民主党代表辞任の市場への影響については、自民党、民主党が掲げる政策には大きな差がなく、05年時(郵政解散で小泉自民党大勝)のように日本の政治の景色が大きく変る可能性が高くない分、市場に与える影響は軽微とみられる。

 明智 平蔵