私の『投資に関する考え方』
- 数多い投資専門サイトの中で、当欄にアクセスして戴き感謝します。株式市場の9月入りを機に改めて、私・明智平蔵の『投資に関する考え方』の一端を明示しておきたい。
私の思考ベースは次の3点に集約されます。1は世界マネーの流れ、2は国内市場の動向、そして3は個別銘柄の選定ポイント――ということになります。世界マネーの動きには法則があり、人体の血液と同じように絶えず循環を繰り返しているのです。この流れに異変が生じた時に世界経済はインフレやデフレという『病』に直面することになります。今回の米国発のサブプライム問題や原油価格の高騰はまさにその異変が招いたことなのです。サブプライム問題で米ドルに不信感が生じ、ドルに向かうはずのマネーが方向を変え通貨のユーロや原油・鉱物といった商品市場に一挙に流入、同時に途上国の市場に、米国経由ではなくストレートのマネーが入り込んだ。そして、原油価格が下落し落ち着きを取り戻したいま、世界経済・株式市場はその爪跡の修復に苦しんでいるというわけです。具体的には原油価格上昇に伴ったインフレ圧力の処理、ファンドや投資マネーの急激な引き上げ伴う株価急落などです。通貨ウォンの下落で苦境下にある韓国がその好例です。金融市場の一部では新たな通貨危機、と考える向きも出てきている情勢です。日本にもその余波が来ています。このように世界マネーの動向は投資戦略を考える際にはきわめて重要なポイントとなるのです。
次は国内市場の動向です。ここでは日経平均も大事な要素ですが、一例を挙げれば、物色の流れと方向性の見極めがポイントとなります。投資家が何を求めてその業種・銘柄にエールを送っているのか、ということになりましょう。背景には、複雑な要因が多々あります。しかし必ず理由はあるはずです。それをいかに早く掴み、その流れがいつまで続くのかを見極めることが重要な作業になります。つまりは大道の掌握といっていいでしょう。
最後のポイントは個別銘柄の選定です。投資行動には多くの要素を考える事が大事ですが、究極は銘柄選定に帰着します。基本は好業績株であること、しかもその企業が将来を託すべき新事業を内包しているのかどうかが選定の際の分岐点となります。ものづくり大国・日本でもあり、できれば技術系の企業を私は応援したいと考えています。このような視点で、現在の株価ができるだけ安値圏にあることが望ましい。低位株ながら大変な世界技術を持つ企業にめぐり合う――ことは、まさに投資の醍醐味と考えているからに他ならないからです。
さて、スペースの関係で今回は全てを網羅できず残念ですが、いま述べた考え方をベースにした、今後の見通しはどうかという問題です。結論的にいえば、大勢は強気で臨むべき、というのが私の見方です。景気減速はやむを得ない面がありますが、円が安定していること、原油価格が下がってきたこと、などが大きな理由です。市場も先物市場の売買代金が膨らんでおり、傾向的にいずれ現物市場のボラティリティを膨らますことになると見ています。また、これまで、強材料を過小評価してきたマーケットも正常に戻るはずです。ただ、原油価格上昇でメリットを受けた銘柄群は、世代交代となるでしょう。政治情勢が不安定ですが、これは株価には殆ど影響を与えないと読んでいます。次回にまた…。
明智 平蔵