鉄スクラップ価格が急落
- 大同特殊鋼 [5471] 東証1部 時価:570円
トヨタの世界生産計画下方修正やアルセロールミタルが鋼材価格を一部引き下げたことなどを受け、高炉大手株の下げがきつい。このようななかで特殊鋼の世界最大手メーカーである大同特殊鋼の業績好調が予想されている。背景は特殊鋼の値上げ効果が期待されていることに加え、原料の鉄スクラップ価格がここに来て急落していることだ。08年前半は鉄スクラップ価格の上昇を受け、4月からトン当たり1万5000円以上、7月からさらに2万円の値上げを実施している。一方、足元の鉄スクラップ価格は7月上旬のピーク比約4割も下落しており、採算が急速に改善している。追加値上げは難しくなっているが、2回の値上げと原料安により09年3月期の営業利益は会社計画の340億円(前期比11.6%減)はかなり縮小する見通しで野村證券によれば、前期比11%増の430億円へ増益転換するとしている。特殊鋼の約7割は自動車関連向け。このため、完成車メーカーの減産による影響が懸念されることについては、特殊鋼の生産が技術的に難しい上にアジアメーカーとの競合品も少なく、値上げ後の価格は維持できる見通しという。