過度な悲観は禁物

三井化学  [4183] 東証1部 時価:563円

三井化学の第1四半期(4−6月期)の営業利益は前年同期比17%減の206億9100万円となり、通期の同利益見通しは41.7%減の450億円へ下方修正された。原料ナフサの高騰に販売価格の値上げが追いつかないためである。2月高値(780円)から7月には468円へ4割も下落したのは、業績の大幅悪化が元凶である。しかし、過度な悲観論は後退しつつあるとうのが外国証券の見方でメリルリンチやゴールドマンサックスは「売り」から「中立」へ評価を変更した。ナフサなどの原料価格は確かに下げている。特にPTA、アクリルニトル、フェーノールは原料価格の下落が大きい一方で製品価格の下げ幅は小さく、マージン改善が顕著となっているためである。「繊維や住宅向け化学品の需要は鈍化しているほか、家電向けも停滞しているため、先行き不透明感は拭えない」(会社側)としているものの、原料価格の下落は収益の大幅な改善につながり、ポジティブであることは確かである。特に三井化学は、石油化学系事業の比率が高い、在庫評価に後入れ先出し法を採用、ナフサ価格の動きに遅れて製品価格が変動する製品を持つことなどから最も確実かつ大きなメリットを受け、第3四半期から業績改善が著しくなるはずである。