ステッパーに自信を示す

ニコン  [7731] 東証1部 時価:3,200円

09年3月期の第1四半期営業利益は287億2000万円、前年同期比20%減。市場予測は320億円以上だったので「第一印象はネガティブ」(メリルリンチ)の見方があったが、今期から棚卸資産の評価を低価法に代えているため、この影響分(61億円)を計算に入れると実質営業利益は348億円となり、「実際は会社計画を上回り」(会社側)出足は順調と捉えている。09年3月期の業績見通しは当初計画(売上高9800億円、2.5%増、営業利益1300億円、3.8%減)を据え置いた。この見通しについては、強弱感が対立している。「1Qで好調だったDSC(デジタルスティールカメラ)が下期下振れリスクがある」(メリルリンチ)とする意見だ。確かに会社側も米国景気と市場予測はいぜん不透明と自信がなさそうだが、これはいつもながらのこの会社一流の保守的な見方であると考えたい。半導体製造装置の生産能力を現在の40台から90台へ拡大すると公表された。加えて09年度の売上は倍増、シェア5割以上に自信を示した。この背景にはインテルに加えてエルピーダからの受注獲得も見通しが立ちつつあるとJPモルガンは指摘しており、業績見通しも強きだ。円安基調であることなどを考えると当所では「ニコンは買い」の立場を採りたい。