やはり背景に「食糧危機」

日本曹達  [4041] 東証1部 時価:465円

農薬関連メーカーは期初の計画をかなり保守的に立てる傾向がある。農薬の需要期は7−9月の夏場と2−3月の冬場に集中するためで日本曹達の上期(4−6月期)の営業利益は3億円(前年同期34億5200万円)と極端ともいえる減益を予想していたが、8月4日にこの上期見通しを30億円へ引き上げた。業績修正について、会社側は飼料添加物メチオニンの販売価格上昇と農業化学品の殺虫剤「モスピランM」の輸出向けが増加したことを挙げているが、背景には「穀物価格の高騰」(会社側)があったという。下期は飼料添加物が他社の大型プラントの再稼動に伴い市況下落のリスク要因があるため、通期の営業利益見通し(62億円、前期比36.9%減)を据え置いているが、計画は上ぶれする公算が大きい。当初計画に比べ円安で推移していること、さらには農薬の値上げが順調なためでクレディスイスでは、通期の営業利益見通しを77億円、前期比21%減と減益幅は大幅に縮小するとしている。