メリルの投資戦略【市場は年末にかけ回復に向かう】

メリルリンチは、米国のベアマーケット・ラリーが一旦終了した感があり、日本株は年末にかけ回復に向かう、と見ている。セクター判断では、石油化学をアンダーウエートからオーバーウエートへ引き上げた。原油価格の下落での恩恵が大きいとして三井化学(4183)に注目している。同社のPERはまだ1倍割れである。また、産業用電機はオーバーウエートを継続。70年代の石油危機時にも原油価格の下落に伴い資源株に代わって電機株が買われたという。原子力や太陽光発電などの代替エネルギーの開発意欲は強いままだろうと見てのことだ。銀行株については、海外の金融株と一緒に売られたものの、世界の金融株が反発局面に入ってきており銀行株に消去法的な買いが入りやすい、との判断である。またモーダルシフト(輸送手段の自動車や空運から電車への需要シフト)はこれから具現化し、これで恩恵を受けるJRを強気に見ており、運輸セクターにはオーバーウエートする方針。一方、日本にとってポジティブなイベントとして、10月に観光庁が設置されることから、アジアからの旅行者が増加すると見ており、JR、オリエンタルランド(4661)、小田急(9007)などが注目されるとしている。