外資が銀行株に続いて損保株に注目

未評価損保株に熱い視線

欧州系の複数の機関投資家が、日本の「損保株」に注目している。国際金融の世界では、ドル安に起因する世界の金融不安からマネーを安全かつ投資効率の良い国にシフトする動きが活発になっている。彼ら運用者から見れば日本の金融システムが、すでにバブルを体験しその処理に時間を要したものの処置が終了し目下は磐石となっていることが一つの理想だ。下落していた日本の銀行株を、いま買い始めているのもその表れであり、その延長線で損保株にも注目しているのである。彼らのリサーチによる損保各社のポイントは次の通りである。
三井住友海上グループホールディングス(8725)=株価は今後57%の上値余地。半年以内にアジアで買収を行う可能性あり。09年3月期の連結純益は前年比40%増の予想。東京海上ホールディングス(8766)=株価42%の上昇余地。来年にも米国か欧州で国際的買収を行う可能性あり。グローバルな保険会社として収益力は拡大する。冨士火災海上保険(8763)=株価36%の上昇余地。過去8年間に株式の持合を66%減少させた。その結果、業界で最も高い運用利回りを上げている。株価面で、まだ評価されていない。損保ジャパン(8755)=株価69%の上昇余地。BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)やアセアンでの合弁事業増強で海外進出が拡大しスケールメリットは増大する。10年3月期には記録的な連結利益(830億円)が見込まれる――。