値上げ浸透に加え中東など好調

日立建機  [6305] 東証1部 時価:2,885円

米国景気の急速な減速で日米の株価は大幅に下落。日経平均は11日連続安となる公算が大きい。ただし、実態価値以上に値下がりしているものが多い。ミニショベルでは世界最大の日立建機も6月6日につけた3830円比約1000円の値下がりとなっている。09年3月期の営業利益計画(前期比0.5%増)は順調に推移しているもようだ。好採算の新興国需要は年後半に期待されており、今期利益計画は上ぶれの可能性があり、直近の株安は格好の投資機会と捉えたい。市場別の状況は北米が当初計画比15%減(対前年比)から20−25%に減速。米住宅需要がいぜん不振のためだ。国内は当初の4%減から5%へ若干減。欧州は英国が弱く、フランスなどは好調が持続している。これらの落ち込みを中国などアジアと中近東の大幅増でカバーしている。減速が懸念されている中国については、オリンピック前で工事がストップしている影響が出ているものの、10月以降はその反動と四川地震の復興需要がこれから高まる見通しで需要はいぜん旺盛という。鋼材値上げ(約30%)は売価の値上げで補い、増収・増益を維持できる見通しと会社側は説明している。なお、外国証券では好採算の新興国需要拡大を見込み、投資判断をニュートラルからアウトパフォームへ引き上げている。第1四半期(4−6月期)の決算開示は7月28日。