火がついた太陽電池関連
- 自動車用リチウムイオン電池関連の人気が、やや下火となってきたところに東京製網(5981)、アルパック(6728)やフェローテック(6890)、SES(6290)など太陽電池関連が軒並み高となった。米国株安を受け、日経平均は一時200円を超える大幅続落となるなかで同関連株の動意は一抹の光明である。この流れはさらに拡大する可能性が高く、同関連株から注意を怠れない。それは石油資源開発に限界があることに加え、世界的な石油需要の高まりを考えると太陽光エネルギーを効率的に取り込むことが早急の課題であるからだ。6月9日、福田総理は「太陽光発電世界1の座を奪回するため、導入量を2020年までに現状の10倍、2030年には40倍に引き上げたい」と官民を挙げて太陽光発電所の建設に取り組む方針を掲げた。
太陽光を取り込む技術は日本では加速的に進歩している。シャープの薄型テレビ生産拠点のある亀山工場(三重県)の建物の側面の窓ガラスに「シースルータイプ薄膜太陽電池」が設置されている。昼間は太陽の光を通しながら発電を行い、内から外の景色も見ることができる。それでいながら適度な遮光性があり日射熱もカットするため、冷房による電力負荷を軽減することもできる最新鋭の工場である。同社はこの技術をさらに進め、世界を「アッ」と言わしめたのが、6月18日に日本経済新聞の報道である。シャープは関西電力と協力し大阪府堺市に世界最大級の太陽光発電所を建設するという内容だ。アッと驚いたのは、これまで地価の高い日本では、広大な土地が必要な太陽光発電所の建設には向いていないといわれてきたからだ。太陽電池1平方メートル当たりの年間発電量は150キロワットで電気料金を23円として換算すると年間売上は3000円強。米作は同500円。「日本の1平方メートル当たりGDPが1300円強であることを考えると、太陽電池の初期購入費用を抑制できれば、場所によっては十分な収益性が得られる」(大手シンクタンク)。シャープはこうした問題をクリアできているのだろう。シャープでは太陽光発電所建設について「報道された内容は事実」と話している。関連銘柄は多岐にわたる。シャープ(6753)を筆頭にアルパック(6728)、フェローテック(6890)、昭和真空(6384)、東京応化(4186)、芝浦メカトロニクス(6590)、東京エレクトロン(8035)、ホンダ(7267)、旭硝子(5201)、富士電機(6504)、太陽誘電(6976)など。