前場は3日ぶり小反落
- <8日のNY市場は小反落> 保険会社AIGが155億ドルでの事業部門売却を発表したほか、携帯電話事業者スプリント・ネクステルが今後数四半期は売上高の伸びを見込んでいると述べたのが手掛かりで堅調な出だしだったが、オバマ大統領が医療改革の実現に向け、世論や議会への説得攻勢を強めたため、薬価引き下げ懸念から製薬会社のファイザーや医療保険会社などが売られた。ダウはマイナス13・68ドルで終えた。
<為替> NY市場では、円が大半の主要通貨に対して下落。欧州各国が必要に応じてギリシャを救済するとの観測が広がり、高利回り資産を選考する動きが強まった。ユーロは円とドルに対して上昇していたが、現在は上げ幅を縮める展開。ギリシャのパパンドレウ首相が、節度を知らぬ投機家を抑制しない限り、同国の財政危機が欧州域外の広がる恐れがあると述べたことが嫌気された。高利回り通貨ではニュージーランド・ドルやオーストラリア・ドル南アフリカランド・ドルが米ドルに対して上昇した。ドル・円は90・31円で引けた。
<商品> 金先物は下落。原油は上昇した。
<東京市場の前場は3日ぶり小反落> 前場の日経平均株価は27円88銭安の1万558円04銭と3日ぶりに小反落。前日まで440円上昇したことから高値警戒感が出た。外国証券経由の注文状況は、売りが1620万株、買いは1860万株だった。円安進行にも歯止めが掛かっているためトヨタや日産自などの自動車株は揉み合いとなり、キャノンも小安い。
<3月のレパトリ規模は1・5兆円規模に> 昨日発表された日本の1月国際収支統計では、日本企業の海外留保利益の本国送金(レパトリ)額は1881億円と、06年―08年の平均(603億円)の約3倍の規模に拡大した。JPモルガンでは、レパトリは例年3月に最大になる傾向があり、3月の送金額は1兆5000億円規模に膨らむ可能性が強いとみている。必然的に海外留保利益の本国送金に絡む円買いが起きるわけで一時的に円の上昇圧力を高めることになる見通しだ。ドル円は前場段階で90円内外で推移している。
明智 平蔵