海運市況上向く
- 川崎汽船 [9107] 東証1部 時価:337円
前場は全面高。日経平均の上げ幅は200円を超えた。米国株高、ドルの反発に加え、5日、午前に開催した中国の第11期全国人民代表会議において温家宝首相は2010年の主要目標として積極的な財政政策を継続し経済成長率は8%を確保、失業率は4.6%以下に抑えることを提案。この中国の積極的な経済成長策を好感する買いが広がった。だが、今夕は米雇用統計の発表を控え、様子見の投資家も多く、前場出来高は8億4000万株にとどまっている。このような先行き不透明感は残されているものの、今月中ごろには不透明感は払拭できると考え、先回り買いするチャンスだと思う。三井物産など主力株を注目する一方、クラリオンを筆頭とする売込み株にも注意が怠れない。海運株が動意している。中国による鉄鋼石の輸入拡大でバルチック海運市況の反発が続いている。川崎汽船に注目するのは、10年3月期をボトムに来期以降、V字型の業績回復が期待できるからだ。2月12日に2割のファイナンスを発表。いったん、株価は下落したものの再び330円台を回復。ファイナンスに対するアレルギーは払拭された。それよりも来期以降の業績回復ぶりに目を向けるべきである。会社計画の今期営業損失は580億円。この見通しで落ち着く見込みだ。だが、来期の営業損益は172億円へ一気に黒字化。一気にV字型の回復をたどることになろう。コンテナ船の比率が高く、海運市況の上昇を即反映する。その分、株価は跳ねやすいことを念頭に入れたい。