日銀の追加金融緩和策期待で急反発

<4日のNY市場は反発> 2月の既存店売上が悪天候にもかかわらず堅調だったことに加えて、朝方発表の先週の失業保険申請件数が予想を下回ったことを好感し小高く始まった。その後発表の中古住宅成約指数が予想に反して前月比でマイナスとなると失速し、一時は、株価はマイナスに転じたが、引けにかけて買いあがり、ザラ場の高値近辺で終了した。ダウは47・38ドル高だった。
<為替> ロンドン市場では円相場は反落した。東京時間中には、「適当な時期に利上げを実施する」との中国人民銀行幹部の発言が報じられ、リスク回避の円買い・ドル売りが進み88・11円をつけていた。しかし午後に入って米の失業保険申請件数の減少を受けてドル買いが強まり89・21円へ急反発した。ドル・円は89円で終了した。ギリシャ政府は50億ユーロの10年債入札を実施したが、3・2倍の応札が集まり好調な結果となった。注目されていた英中央銀行は政策金利の据え置きを発表し、為替相場への反応は薄かった。NY市場ではドル堅調。ドル・円は89・10円で終えた。
<商品> 金先物は反落。原油も反落した。
<東京市場の前場は急反発> 前場の日経平均株価は209円91銭高の1万355円63銭と急反発となった。外国証券経由の注文状況は、売りが1630万株、買いは1670万株だった。日銀が追加の金融緩和策を4月にかけて本格的に協議し、短期金利の一段の低下を促すために資金供給手段の拡充を議論する方向と報じられ、デフレ圧力の克服を当局も強く意識していると期待され、東証の前場は全面高となった。金融緩和期待で三井不動産などの不動産株や積水ハウスなどの住宅株が高く、流動性の供給による円安期待でソニーや京セラなどの電機株も買われている。野村證券がエイチ・アイ・エスのレーティングを格上げし、目標株価を2000円から3800円に引き上げとことで関心を集めている。中国による鉄鉱石の輸入拡大でバルチック海運指数の反発が続いているため、商船三井などの海運株も買われている。ドル・円は89・30円での取引。
<中国全人代と米雇用統計> 今日から中国では国会に相当する全人代が開幕する。中国当局が地方・農村向けに追加の内需拡大策を打ち出すとの期待感もある。また日本時間今夜の米国市場では2月米雇用統計が発表される。雇用者数(非農業部門)の事前予想は前月比7万5000人減。 

 明智 平蔵