英ポンド危機で緊張感広がる
- <3日のNY市場は小幅続落> 金曜日の雇用統計が悪天候による下ぶれが懸念される中、朝方発表のADP雇用統計が予想通りだったことで小高く寄り付いた。10時発表のISM非製造業景況指数も予想を上回り堅調に推移していたが午後のベージュブック発表で下げに転じた。東部地区での大雪の影響で活動が抑制されたのが要因。ダウはマイナス9・22ドルだった。
<為替> ロンドン市場では、ギリシャ財政赤字削減に向けた追加政策発表(付加価値税の2%引き上げや公務員のボーナス30%カットなど48億ユーロの引き締め措置)からユーロが買い戻され、円買い・ドル売りが進み88・88円を付けた。NY市場ではドル軟調。ドル円は88・31円で引けた。
<商品> 金先物は続伸。原油も続伸した。
<東京市場の前場は5日ぶり小反落> 前場の日経平均株価は2円96銭安の1万250円18銭と5日ぶりに小反落となった。外国証券経由の注文状況は、売りが1330万株、買いは1620万株と買い越しだった。全体的に商いは冴えない状況で、明日の米雇用統計の発表を控えて様子見気分が強い。昨日は過去最大の販売促進策を実施すると発表したことで値上がりしていたトヨタも小反落となった。中国で石炭や大豆の輸入量が急増し、バルチック海運市況も昨日まで5日続伸となっているため、日本郵船や商船三井などの海運株が買われた。SMKは最大7インチの画面サイズに対応したフルフラット型のタッチパネルを開発したと発表、値上がりしている。
<英ポンドに注目集まる> 為替市場では、「英ポンド危機」に注目が集まっている。ジョージ・ソロス氏の前のパートナーで億万長者のジム・ロジャーズ氏が「ポンドは数週間以内に崩壊するかもしれない」と予想したことが発端。英ポンドは現在値動きの荒い展開を見せている。今年1月から現在までのパフォーマンスは、対円で約12%下落するなどG10他通貨すべてをアンダーパフォームしており、ポンドの弱さは際立っている。東京時間の今晩9時に英国中央銀行は政策金利発表を行うが、金利を据え置くのか或いは引き上げるのか、当局の対応に関係者は注視している。
明智 平蔵