利上げ観測の後退が円高の要因
- <2日のNY市場は3日続伸> 欧州株式相場が続伸し、ダウ欧州600指数は1か月ぶり高値となった。ギリシャが財政赤字削減に向けた追加措置を発表することを明らかにしたことで、債務問題の解決が近づきつつあるとの観測が高まったため。NY市場も続伸で取引を開始、午後に入って上げ幅を縮小したものの、地区連銀経済報告や、雇用統計などを控えて伸び悩んだが、主要株価指数は揃ってプラス引けとなった。ダウはプラス2・19ドルだった。テクノロジー株は下落した。
<為替> ロンドン市場の円相場は反発88・95円で終了した。NY市場ではユーロが対ドルで上昇、ドル・円は88円54円へ急落した。ギリシャ政府が3日に追加措置を発表するスケジュールを好感した。メルケルドイツ首相とギリシャのパパンドレウ首相は5日に会談する。
<商品> 金先物は急反発。原油も反発した。
<東京市場の前場は4営業日続伸> 前場の日経平均株価は31円99銭高の1万253円83銭と4営業日続伸となった。外国証券経由の注文状況は、売りが1590万株、買いは1300万株だった。米国市場の動きの鈍さや外国証券経由の注文の少なさから東京市場は動意薄で低調な始まりとなっている。今週金曜日に発表される2月の雇用統計などを見定めたいという空気が強い。2月北米自動車販売は、トヨタが前年同月比マイナス8・7%となった。日産自はプラス29・4%、ホンダは12・7%、GMは11・5%だった。トヨタのADRは小甘い展開となったが、東京市場ではトヨタやソニーは小幅高となっている。日本政府がレアメタルの権益を北米で獲得し、商業生産のメドが付いた段階で日本企業に経営を引き継ぐ、と報じられたことを受けてレアメタルの探鉱開発を行う豊田通商や三菱商事は値上がりしている。為替は88・67円での取引。
<利上げ観測の後退が円高の要因> ドル円相場は2月半ばに92円台をつけたあと下落(ドル安・円高)を続けている。そして今日は88円台後半の動きである。この最大の要因は、米国のFRBによる利上げ観測の後退である。ドル円相場は、それだけ米金利動向に極めて敏感だということだ。しかし米国政府の中にも金利引き上げについては多くの論議があり、このまま数ヶ月も超低金利が続く筈はない。遅くとも3月末から4月に入って、米金利には上昇圧力が加わりドル円相場の本格反発が始まることになろう。円高の終焉は近い。
明智 平蔵