注目集めるトヨタの公聴会
- <23日のNY市場は続落> 主要株価指数はコモディティ価格の下落に連れ安して小幅安で始まったが、2月消費者信頼感指数が予想以上に低下し09年4月以来の低水準となったことを受け、景気回復ペースが鈍化するとの懸念から急落。その後も反発することなく軟調に推移した。ダウは100・97ドル安。半導体が大幅安となった。
<為替> NY市場では円とドルが殆どの主要通貨に対して上昇。ドイツの企業景況感指数や米消費者信頼感指数が低下したことから、安全資産としての両通貨に買いが広がった。株価は急落し長期金利は急低下した。ドル・円は90円台前半へ水準を切り下げた。
<商品> 金先物は下落。原油も下落した。
<東京市場の前場は続落> 前場の日経平均株価は欧米市場の軟調に加え、円高傾向が強まったことなどからほぼ全面安の展開となり、188円82銭安の1万163円28銭と続落して終えた。外国証券経由の注文状況は、売りが2470万株、買いは2070万株だった。米国景気の回復に対する懸念から東京エレクトロンやキャノンなどのハイテク株や、自動車株、ファナックや新東工業といった設備投資関連が売られている。トヨタ自動車のリコール(回収・無償修理)問題に対する公聴会が米下院で始まり、関連銘柄が冴えないこともマイナス材料。その半面に低PBR銘柄物色の動きも出ている。また今期最終損益の大幅な上方修正を行ったクラボウが大幅高となっている。円・ドルは90・17円での取引。
<公聴会で注目集めるトヨタ株> 前日のNY市場での日本株のADRは、NY市場の続落を受け全体的に軟調だったが、米議会下院での公聴会開催もあってトヨタの下落が71・55ドル(1・38ドル安)と目立った。どのタイミングでヘッジファンドが出尽くしと見るかが注目点。
<先物市場と外貨建て投信の設定> 東京市場での株価先物で大規模な売買が目立つ外資系の動きが市場を混乱させているが、このところ主導権を握っていたクレディスイスの売り越しが目立っていたことから、今後の同社の出方が注視される。今日は14件の外貨建て投信の設定が予定されており、設定に絡む円売りやそれに対する思惑を背景とした円売りが短期的に円の上値抑制要因となる可能性もある。今週金曜日には、さらに10件の設定が予定されている。
明智 平蔵