ギリシャ問題は織り込み済みで欧米市場は上昇
- <16日のNY市場は大幅高> 欧州市場がバークレイズの好決算などを背景に上昇した上、寄り前発表の2月NY連銀製造業景況指数が予想を大幅に上回ったことを好感し、連休明けの株式市場は高寄り。コモディティ価格の上昇に素材やエネルギー株が連れ高して上昇を支え主要株価指数は大幅高で終了した。
<為替> NY市場ではドルが強含み。89・90円で始まった。NY連銀製造業景況指数が24・91と予想の18・00を上回ったことで90・04円へと買い進まれたが、89・91円に押し戻された。しかし豪州ドルなど資源国通貨が堅調、リスク選好の動きが強まるとドルはジリ高となった。株・商品(原油・金)価格上昇につれて欧州通貨買いが膨らむと円は下落。午後になってリスク資産の上昇が一服するとドル円も軟化し90・02円で揉み合いとなった。
<商品> 金先物は急反発。原油も急反発となった。
<東京市場の前場は急伸> 東京市場の前場の日経平均株価は210円37銭高の1万244円62銭と急伸した。欧米市場の株高、円高一服などから買い安心が広がり内需・資源株を中心に買われた。朝方の外国証券経由の注文状況は、売り1160万株、買いは1050万株だった。オバマ大統領が米国の電力大手が計画している2基の原発の建設に約80億ドル(約7200億円)の政府保証を供与すると発表。原発関連の東芝や木村化工機、日本製鋼所、日本冶金工業などが買われている。ドバイの鉄道「ドバイ・メトロ」の建設作業が開始されたと報じられ、鹿島や大林組などが買われている。
<ギリシャの国債相場が下落> EU財務相らが会合後にギリシャの財政赤字削減について具体的な支援措置を発表しなかったことから失望が広がり、ギリシャの10年債の利回りはほぼ3週間で最大の上げとなった。同国の国債(表面利率6%、19年7月償還)の価格は96・94と下落した。しかし株式市場や、為替市場ではギリシャを巡る悪材料は一旦織り込み済みとなっている。
<日本の米国債保有残高が中国を上回る> 米12月体内対外証券データでは、證券投資関連のネット資金流入額は前月の1264億ドルから633億ドルに減少した。中でも米国債投資の減少と米国投資家による海外債券投資の増加が目立った。また中国の米国債保有残高が2ヶ月連続で減少。12月の減少幅は340億ドルとなり、08年8月以来初めて日本の米国債保有残高が中国を上回った。
明智 平蔵