尾を引くギリシャ問題
- <8日のNY市場は1万ドル割れ> 企業決算は好決算が目立ったが、欧州の財政懸念や主要指数の更なる調整に対する懸念が強く軟調な展開。一時はコモディティ価格の上昇を支援材料にプラスに転じる局面もあったが、上値は重く、午後に下げ足を伸ばしてダウは103・84ドル安と昨年11月以来の1万ドル割れ(9908・39ドル)となった。
<為替> ロンドン市場では欧州株が買い先行で始まったことを受けリスク回避指向が一服した。円ドルは89円台前半で取引を終了。NY市場では材料難から89・30円がらみの展開。ノルウエー・クローネとカナダ・ドルが上昇。
<商品> 金先物は急反発。原油先物も反発した。
<東京市場の前場は4日続落> 東京市場の前場は44円17銭安の9907円65銭と4日続落した。外国証券経由の注文は売りが1280万株、買いは1440万株と、買い越しだった。
<ギリシャ問題と日経平均> クレディスイス証券ではギリシャやスペイン、ポルトガルなどで信用危機が表面化し、投資家のリスク許容度が低下し、当面は質(米国債)への逃避に伴って円高が進行する可能性も高いことから、3月末の日経平均株価の予想を従来の1万円から9500円に引き下げた。ギリシャの信用危機が他国の信用危機や銀行危機に波及しないかどうかが問題で、ギリシャの対外債務は約3000億ユーロ(4000億ドル超)であり、リーマンの負債総額6130億ドルと比べても無視できないとしている。G7ではギリシャの財政健全化政策を容認する見方が伝えられたが、同国ではこの期に及んで公的労働組合が財政健全化政策に反対し、ストライキを10日に計画していることから、ギリシャのアテネ総合指数は3・86%と大幅下落しており、同国には処置なしといった状況が続いている。
明智 平蔵