来期を見据えた業績相場がスタート

 
<2月1日のNY市場は上昇> コモディティ価格の反発や、予想を上回る経済指標が支援材料となり上昇した。ダウは118.13ドル高、NASDAQも23.85ポイント高、SP500種も15.31ポイント高で引けた。10時発表の1月のISM(米供給管理協会)製造業景気指数が58.4と予想の55.5を大幅に上回り、04年8月以来の高水準となったことや、雇用指数も約4年ぶりの水準に上昇し金曜日に発表される雇用統計を前に好感された。エネルギー関連、素材関連、半導体などが買われほぼ全面高。リコール問題で急落したトヨタが反発し自動車関連も買われた。
<為替> ロンドン市場の円相場は続落。NY市場ではドルが上昇。ISM製造業景気指数が好調であったことから円売りドル買いの動きが急となった。リスク選好ムードから資源国通貨も買われた。ドル円は90.94円と1月24日以来の円安ドル高水準を付けたが米国株の上昇の勢いが落ちると90.57円レベルへ押し戻された。一方、ユーロがドルに対して上昇、世界的な景気回復が勢いを増しているとの観測が高まりユーロ買いが入っている。
<商品> 金先物及び原油先物は、共に急反発した。
<東京市場の前場は大幅続伸> 東京市場の前場は191円46銭高の1万396円48銭と大幅続伸した。円安や欧米の株高を受けて買戻しの動きが広がっている。前日まで7営業日続落していたトヨタが反発した。寄り前の外人の注文状況は、売り1530万株、買い1560万株と5営業日ぶりに買い越しに転換した。     
<本番を迎えた、来期を見据えた業績相場> 名実共に2月相場入りだが、東京市場は堅調な出だしを見せている。基本的には欧米各国の経済が好調で、発表される経済指標もこれを裏付け、市場もそれを素直に反映していることが大きなバックボーンとなっている。決算発表も以前とは様変わりで、上方修正企業が相次いでいることも大きな支援材料だ。とりわけ今日の市場では、低迷していたソニーやトヨタの株価が再浮上しており、市場を明るいものにしている。ワールドマネーも、インドや中国などの金融引き締めで投資資金そのものをこれらのリスク国からより質の良い国に資金移動する動きも出始めており、日本株への魅力が今後は一段と強まろう。決算発表が終われば今度は3月期末を意識した市場展開に移ることになるが、当然ながら来期以降の業績回復や大幅な増益を評価する動きが鮮明に出てくることになる。まさに「業績相場」の本番が始まったのである。 

 

 明智 平蔵